トレンド

映画『国宝』曽根崎心中の名セリフとあらすじを簡単に解説|実話が元ネタだった!?

映画『国宝』曽根崎心中の名セリフとあらすじを簡単に解説|実話が元ネタだった!?

まりん

40代/高齢出産ママ/薬剤師/田舎育ち/鉄剤ドリンクが手放せない/うさぎ好き/お布団でゴロゴロするのが幸せ/まったり穏やかに暮らしたい

「曽根崎心中」は、

日本の古典文学の中でも

特に有名な悲恋物語です。

映画『国宝』でも重要なモチーフとして登場します。

劇中劇として描かれるこの物語は、

観客の感情を揺さぶり、

俳優の技量を問う難しい演目です。

曽根崎心中のストーリーを知っている方が、

映画『国宝』も、

より感情移入して見れるのではないかと思います。

そのため、本記事では、

「曽根崎心中」の魅力や名セリフ、

あらすじ、背景などをわかりやすく解説します。

※ご注意:この記事には一部ネタバレが含まれます

この記事では、映画『国宝』や「曽根崎心中」のあらすじや名シーンについて詳しく解説しています。
物語の核心や感動のポイントに触れる内容が含まれているため、ネタバレを気にされる方はご注意ください。
作品を未見の方は、その点をご理解のうえでお読みいただけると幸いです。

スポンサーリンク

映画『国宝』に出てくる曽根崎心中とはどんな物語?

曽根崎心中は、

近松門左衛門作の人形浄瑠璃・歌舞伎作品です。

映画『国宝』では、

登場人物たちの人生や価値観、

覚悟を象徴する物語として描かれています。

この作品は、

社会のしがらみや身分制度に苦しむ若い男女が、

純粋な愛を貫くために

命を絶つというストーリーです。

映画『国宝』では、

主人公たちがこの物語を演じることで、

自らの生き方や信念と向き合う場面が

描かれています。

つまり、

映画『国宝』の中で曽根崎心中は、

単なる古典の再現ではなく、

登場人物や観客の心に深く響く

テーマとして機能しています。

スポンサーリンク

曽根崎心中の簡単なあらすじ

曽根崎心中は、

醤油屋の手代(奉公人)・徳兵衛と

遊女・お初の悲しい恋の物語です。

二人はさまざまな困難に直面し、

最後は心中を選びます。

  • 徳兵衛は叔父の醤油屋で働き、遊女お初と深く愛し合っていました。
  • しかし徳兵衛には、養父である醤油屋の主人が進めた縁談があり、しかも養母に結納金が渡されてしまいます。
  • 徳兵衛は縁談を断ろうとしますが、親友に金を騙し取られ、無実の罪まで着せられてしまいます。
  • 絶望した徳兵衛と、お初も遊女という身の上でこの世で結ばれることは叶わず、「せめて来世で夫婦になろう」と心中を決意します。
  • 二人は夜の曽根崎の森へ向かい、最後の時を迎えます

物語のクライマックスでは、

二人が夜の曽根崎の森へ向かい、

最後の時を迎えます。

お初が徳兵衛に「死ぬる覚悟」を問う場面や、

二人が互いの思いを確かめ合うシーンが

特に印象的です。

登場人物役割・特徴
徳兵衛醤油屋の手代。純粋でまっすぐな青年。
お初遊女。徳兵衛を一途に愛する。
九平次徳兵衛の親友だが、裏切り者。

このように、

曽根崎心中は愛と絶望、

そして覚悟の物語として、

多くの人の心に残る作品となっています。

スポンサーリンク

映画『国宝』で描かれる曽根崎心中の名セリフ

曽根崎心中には、

心に響く名セリフが数多く登場します。

特に「死ぬる覚悟」は

映画『国宝』でも物語の核心を突

く重要な言葉です。

このセリフは、

二人が死を選ぶ決意を

互いに確認し合う場面で使われます。

命を懸けた愛の覚悟が、短い言葉に凝縮されています。

「この上は徳さまも死なねばならぬ品なるが、死ぬる覚悟がききたい」

(この上は徳様も死ななければならないでしょう、その覚悟が聞きたい)

この言葉に対し、

徳兵衛はお初の足首を

自分の喉に当てて

「自害する覚悟」を示します。

あのシーンの動きはそういう意味だったんだ!

また、道行(クライマックス)では

次のような詞章も有名です。

この世のなごり夜もなごり
死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜
一足づゝに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ
あれ数ふれば、暁の 七つの時が六つ鳴りて、
残る一つが今生の 鐘の響きの聞き納め

(この世への未練も、夜への未練も残るけれど、
死にに行く自分たちの身を例えるなら、
あだしが原(=現世とあの世の境目)の道に降りた霜のように、
一歩ずつ踏みしめるごとに消えていく――
まるで夢の中の夢のように、はかなく、哀しいものだ。
時を数えてみれば、夜明けの鐘が七つのうち六つ鳴り、
残る一つの鐘の音が、この世で聞く最後の響きとなる)

これらのセリフは、

曽根崎心中の世界観や

登場人物の心情を象徴し、

映画『国宝』でも重要な場面で使われています。

スポンサーリンク

吉沢亮と横浜流星がそれぞれお初を演じたシーン

映画『国宝』では、

吉沢亮さんと横浜流星さんが

それぞれ「お初」を演じるシーンが

話題となりました。

二人の演技の違いが作品に深みを与えています。

役名シーン
喜久雄
(吉沢亮)
怪我をした半二郎(渡辺謙)の代役として「お初」を演じる。
舞台前は緊張で震えていたが、本番では見事な演技を披露。
俊介
(横浜流星)
糖尿病による壊疽で脚を切断し義足で舞台に立つ。
これが最後の舞台になるかもしれないという覚悟で「お初」を熱演。
汗と涙で化粧が崩れるほどの渾身の演技。

同じ「お初」役でも、

俳優ごとに表現や感情の出し方が異なります。

吉沢亮さんは繊細さと透明感で、

お初の純粋さや儚さをを表現したと評価されています。

一方、横浜流星さんは、

情熱的で芯のある演技が評価されています。

義足での舞台という困難な状況下でも、

全身全霊でお初を演じ切る姿は観客を感動させました。

このように異なるアプローチで

演じられたお初は、

映画『国宝』の大きな見どころの一つです。

スポンサーリンク

曽根崎心中は実話が元ネタだった

曽根崎心中の物語は、

実際に江戸時代に起きた

心中事件をもとにしています。

リアルな背景が物語に説得力を与えています。

1703年、大阪・曽根崎で

実際に起きた男女の心中事件が、

当時の人々に大きな衝撃を与えました。

曽根崎心中の石碑
曽根崎心中の石碑

この事件をもとに近松門左衛門が作品化し、

社会現象となりました。

二人の純愛と悲劇が、

作品を通じて現代まで語り継がれています。

スポンサーリンク

曽根崎心中が上演禁止の時期があった?その歴史と背景

曽根崎心中は、

一時期、上演禁止となった歴史があります。

その理由は、心中事件が社会問題化してしまったためです。

曽根崎心中の大ヒット以降、

人々が真似をして

心中事件が続出したことを懸念し、

心中を美化する作品の上演を取り締まり始めたのです。

しかし、時代が進むにつれ再評価され、

再び上演されるようになりました。

時期状況
18世紀中頃心中が社会問題化し、上演禁止
明治以降
見直され再演が増加
昭和以降映画化・ドラマ化で再注目

このような歴史的背景が、

曽根崎心中という作品にさらなる重みを与えています。

曽根崎心中ゆかりの地
曽根崎心中ゆかりの地

スポンサーリンク

映画『国宝』の作品概要

映画『国宝』は、

歌舞伎の世界と現代の人間ドラマを

融合させた作品です。

曽根崎心中もモチーフのひとつとして

重要場面に出てきます。

伝統芸能である歌舞伎の舞台裏や、

役者たちの人生をリアルに描写しています。

吉沢亮さん、横浜流星さん

二人の演技も高く評価されており、

演劇ファンだけでなく一般層にも支持されました。

映画国宝
原作吉田修一『国宝』
監督李相日
主な出演吉沢亮(喜久雄)
横浜流星(俊介)
渡辺謙(花井半二郎)ほか
あらすじ任侠の家に生まれた喜久雄が、
歌舞伎役者の家に引き取られ、
親友でありライバルの俊介とともに、
歌舞伎の世界で成長していく物語。
見どころ歌舞伎の舞台裏、家族や友情、
夢への情熱、豪華キャストの熱演
公開日2025年6月6日
上映時間175分
配給東宝

まとめ

曽根崎心中は、

実話をもとにした究極の純愛物語です。

映画『国宝』では、その名セリフや

悲劇的なあらすじがストーリーにも

大きな影響をもたらしています。

歴史的背景や俳優たちの熱演も見どころ。

現代でも色あせないテーマが、

私たちに「愛」と「覚悟」の意味を問いかけてくれます。

曽根崎心中の世界を、ぜひ映画とともに味わってみてください。

あわせて読みたい

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-トレンド

error: Content is protected !!